屯田窯の陶芸家「清水裕幸」公式ブログ

北海道最大の登り窯「屯田窯」の日々と作品を紹介するブログ

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いいものの定義

26 10月, 2009 (22:13) | 未分類 | By: hiroyuki

いい物を作りたい!

すべてのジャンルの作家の共通の願いといえるでしょう。ではその良いものとはどのように定義できるのでしょう。

ときどき「私は見方があまりわからないのですがどこを見たら良し悪しがわかるんですか」などと聞かれることがあります。この質問にはいつも頭を悩ませます。

それほど単純に表現できるものでもありませんが、あえてするとするなら いつの時代にも通じるもの だと思います。つまり本当にいいものは 時代の流行や価値観などとはかけ離れている ものと思います。一言で言うとそうなってしまいますが、素人の方にこんな抽象的なことを言うと益々わからなくなってしまいますね。

焼き物に限って言うなら全体の調和とバランス、何気ない中に存在感が際立つようなものとでも言いましょうか。これを読んだ方は頭の上にはてなマークがいっぱいになったかな

つまりもっと突き詰めて言うと土である素材と形、この形の中には素材の特長が生かされていること、その作りや削りに迷いを感じさせるものであってはなりません。そしてその生地に合った焼き方、もちろんこれにはそれに合った釉薬を着せることも関係しています。これらすべてがどれもバランスよく調和が取れるときにそれを手にする者を引き付けるのではないかと思います。

これは必ず売れるものとは限りませんし、つまり売れるものがいいものとも限りません。

こうした意味での目を養うには自分が好きか嫌いかやりたいものか否かは別としていろいろなものに触れ、いろいろなものをたくさん見ていくことで見識を高めるしかないでしょう。

弟子や生徒にしばしば言いますが、もの造りは手で作ると思っていると思いますが、実は目で作るのです。手がどんなに器用であっても審美眼がなければそれを手に伝えることは出来ません。でも目を養うことが出来ればやがて技術が付いてくればそれを作ることは可能なのです。だから好き嫌いは別として良い物をたくさん見ておくことでセンスを磨くことができるのです。

なんとなくお分かりいただけたでしょうか。

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