屯田窯の陶芸家「清水裕幸」公式ブログ

北海道最大の登り窯「屯田窯」の日々と作品を紹介するブログ

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ヘラ目ぐいのみ

23 9月, 2013 (22:29) | 未分類 | By: hiroyuki

ヘラ目ぐいのみ

穴窯に向けて急ピッチで作陶と言いたいところですが、穴窯の作品はそのほとんどが、電動ろくろではなく手回しろくろで作ります。

しかも、紐作りで一つ一つ作り、(湯飲みから壷までそうですが、ぐいのみだけは小さいので小さな塊からダイレクトに手回しで造ります)仕上げに手回しろくろつまり手動で作り上げます。

なので一日かかってもたいして作れないのです。

じゃあなんであえてそんなまどろっこしいことするのって話ですが、それは電動ろくろは確かに早くできるという特徴がありますが、均一に綺麗に出来すぎてしまうのです。

しかし、手動での回転では一定の回転にはなりませんから、造り味が出てくるのです。

まして、紐作りで積み上げてからそのように伸ばしていくので、自然の歪みなどなんともいえない作り味が出てくるのです。

さらに写真のようにヘラ目などが入ると、さらに豪快で無骨な作風となります。

じゃあ逆になぜ穴窯に入れるものはあえてそのように作るのかって話になりますが、一言で言うと薄く綺麗に作ったものは焼けの迫力に負けてしまうからです。

上薬をかけるものと違って薪の窯から出てくるものは人の作為を超えた迫力があります。新作マグカップ左側

このイメージに負けないためにはそれなりのつくりも求められるというわけです。

なので普段作っているものをただ窯だけを変えて焼くという単純なものではないのです。

つまりその土や焼き上がりから来る必然性の形もあるのです。

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