基礎代謝
基礎代謝:簡単に言うと寝ていても消費するカロリーのことを言います。この基礎代謝が、加齢と共にぐんぐん落ちいきます。また若い時と比べて運動量はますます減ってきますので、それで食べる量が変わらないとしても太る、逆に食べる量は若いときより減ったはずなのに太るという減少が生じます。
ある調査では30歳以降は10年で0.7キロから1.5キロ筋肉が落ちるというデータがあるようです。10年単位とはいえこれだけの筋肉が落ちるというのは決して軽視できない問題です。実際、筋肉のピークは28歳で通常はここから衰えていくんだそうです。
それにしてもこの基礎代謝と肥満はどのような因果関係があるのでしょうか。若い時には沢山食べても太らないのは、この基礎代謝が高いからなんです。
食べても食べてもおなかがすいた、という記憶があるのではないでしょうか。つまりわたしたちのエネルギーの40パーセントを消費するのは筋肉なのです。そのため、筋肉量の少ない人は必然的に基礎代謝も低く、太りやすいということになります。
筋肉には酸素を使い、ブドウ糖と脂肪を燃焼させる赤筋と無酸素でブドウ糖のみを燃やす白筋の二種類があります。この赤筋が多い人は安静時に消費される基礎代謝も高く、体脂肪が落ちやすいのである。筋肉は体熱産生の核となる組織でもあり、体温が上昇するとエネルギーは活発に消費される。筋肉が多いほど体熱産生が盛んになって脂肪燃焼が活性化するという減量のの仕組みを覚えておかなければならない。
つまり、筋肉は燃料を燃やすエンジンのようなものといえるでしょう。筋肉量を増やすということは車で言えば1500ccのエンジンから2000ccのエンジンになるようなものです。いわば燃費が悪くなるわけです。それでわたしたちの場合もエネルギーをどんどん無駄遣いしてくれる体を作るためには筋肉が必要なのです。
しかし、40歳を過ぎると基礎代謝は急激に下がり、これに比例して筋肉量も減り、脂肪が分解されにくくなっていく。これが中年太りの原因。また筋肉は使われないとどんどん減少したり衰えてしまいます。
さぁどうする?
「それならがむしゃらに運動すりゃいいんじゃない」なんて考えたあなた。そんな単純なものでもない。
ではどうすれば効率的に筋肉を増やし、何を食べればいいのでしょうか。
こうなってくるともはや痩せるとか、単に体重を減らす、ということはそれほど重要ではないことがお分かりだろうか。そうです問題は体の脂肪を取り除くことが肝心であり、重要なのは体重を減らすことではないのです。そうです体脂肪を減らすことが重要なのです。
もちろん結果的には筋肉のほうが圧倒的に脂肪より比重が重いですから、当然体積が変わり、見た目も体型も変わるということにはなります。あなたは一流のボディビルダーがあんなにウェストがくびれているのに100数十キロも体重があるのをご存知だろうか。筋肉はそれほど重いのです。
では続きはまた