屯田窯の陶芸家「清水裕幸」公式ブログ

北海道最大の登り窯「屯田窯」の日々と作品を紹介するブログ

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好みは変わる?

19 7月, 2011 (22:31) | 未分類 | By: hiroyuki

以前にも取り上げたような気がしますが、陶芸界に足を踏み入れてから180度好みが変わりました。

陶芸を始めたころはやはり自分が修行した先生のものだったり、そのあとはデザインが人目を引くものや分かりやすいものが好きでした。

そのうちいろんなものを見たり陶芸の本なども読みあさったりしているうちに少しずつ本当に難しいことが何かが理解できるようになりました。

六古窯の本や現代作家で有名な方のものも陶芸の月刊誌などで取り上げられていましたが、灰釉系統や粉引きなどのものは当時のわたしには地味すぎて全く魅力を感じず、いつも飛ばし読みしていました。

むしろ色彩豊かなものでないと目に入りませんでした。形も単純なものより、面白いものに目が行きました。

しかし、いろんな土、作品、人などなどとの出会いがあり、陶芸を始めて約10年近くたってきたころから180度価値観が変わりました。特に当時から登り窯で仕事をしているある人物との出会いは大きな感化を受けました。

つまり今まで一番嫌いだったものが一番の惹かれるものとなりました。本当に不思議なものです。穴窯のような自然釉もそうです。

よく何の世界でも言われますが、「単純なものほどごまかしがきかず難しい」。まさにその通りなのです。

極めようと思えば思うほど原点をは避けて通れないのです。

時々全くその道の勉強をしたことの無いデザイナーなどが、にわかに陶芸、彫刻、絵画、料理その他の何らかのアートに関わり、基本を知らないゆえの奇抜な造形その他で注目されるということがありますが、しかしそれは一瞬です。あっという間に忘れ去られてしまいます。

なんでもそうですが、それほど世の中甘いものではありません。人に注目されるのと本当の意味でその種の業界人に認められ評価されるというのとでは全く意味が違うのです。

ですから、そのレベルや経験で価値観も時には180度変わりえるのです。ですから、骨董を含め本当に有名な人の(一時的に注目されている人ではなく)もの、国宝のものなど歴史に残るいいものを陶器にかかわらず見ることは目を養います。

今陶芸に携わっているあなたも180度変わるかもしれませんよ。(笑)

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