屯田窯の陶芸家「清水裕幸」公式ブログ

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新十津川陶土分析結果

22 3月, 2017 (22:09) | 屯田窯の日常 | By: hiroyuki

新十津川陶土研究会の副会長の知り合いを通して新十津川陶土の分析を行っていただきました。

比較分析をするために一番出回っているまた標準とされる信楽の土と比較してもらいました。

結果として成分的にはそれほど大きな差異はありませんでしたが、決定的な違いが浮き彫りになりまし

た。

それが、生の土の時は白っぽいのに焼くと色が濃くなる正体でした。

それは

鉄分でした。

鉄分が信楽の土に比べて約三倍以上の含有量があることが判明しました。

陶芸用粘土として精製するものは普通除鉄というプロセスを踏みます。

つまり、土の中の鉄分を除去するわけです。

例えば電気磁石の力で取り除く「磁力選鉱機」や、遠心力を利用して取り除く「スパイラル選鉱機」と

いった機械によって鉄分を取り除くのです。

ですので天然のままの土でそのようなプロセスをしていないのでそのように鉄分が入っていたとしても

無理からぬことなのです。

しかし、北海道のほとんどが鉄分の多い赤土であることを考えるとかなり含有量は少ないといえます。

それでそのような大掛かりなシステムを導入するのは費用も掛かりますし、それほど大きな問題となる

鉄分が含まれているわけでもないので、私としてはこのまま使用するのが良いかと思います。

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