屯田窯の陶芸家「清水裕幸」公式ブログ

北海道最大の登り窯「屯田窯」の日々と作品を紹介するブログ

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江別やきものまつり

11 7月, 2011 (00:21) | 未分類 | By: hiroyuki

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終わりましたぁ…

疲れたぁ…

天気はよく初日の昨日は30度くらいあったと思います。今日は曇りの予報で下手すると弱い雨がなんて予報でしたが、今日も昼前から晴れて結果的に二日間天気に恵まれました。

恵まれなかったのは売り上げです(苦笑)

でも誰に聞いても今年はいつもよりかなり悪いと口々に言っていたことからすると、うちだけではないんだとちょっと安心しましたが、なかなか年々厳しくなるばかりでいい話は聞きませんね。

一日目が売れなくて苦し紛れに定価をドンと下げて何とか売り上げにつなげた人も結構いたみたいです。

確かに気持ちは分からないわけではありませんが、利益率が下がり多少商売をしたように思えても自分の仕事そのものを削っているに過ぎず、意味がありません。

でもうちのように値切りにも応じず、はなから値引きもせず、なんていう強気な商売はかえって場違いな雰囲気でした。

うちは陶芸まつりでもほとんど値切られることがありませんでしたが、この江別に数十年ぶりに来てみて、あまりの値切りにビックリしました。

この原因はお客さんではなく、悪いのは陶芸家に他なりません。こういうことをすると結局自分の首を絞めることになるのです。

自分自身の仕事とうちのものを気に入って扱ってくださる業者さんとそしてお客さんを守るためにこれは決して崩してはならないのです。安くすることがどうしてお客さんのためにならないかと言いますと、結果的に作者は安く売るために手っ取り早く仕事の質を下げざるということになるからです。

そして、安けりゃいいというお客さんを増やしてしまいます。例えば、ある金額で一つの本物を手に入れ大切に使う人と、同じ額でどれだけ沢山のものを買えるかに心を砕く人では大きく異なります。恐らく後者の方はその種の陶芸まつりでしか買わなくなるに違いありません。その種の作家も陶芸まつりが主要な販路と言う泥沼から抜けられないでしょう。

ですから、これは価格の崩壊の問題だけではなく、長期的に見るとは将来の自分の仕事の方向性を左右することになるのです。

薄々気づいていましたが、今回強く感じたのは最近一つの流行があることです。比較的若い女性作家が増え、作風はちょっとおしゃれな雑貨屋さんにあるような、あるいは最近のカフェでちょっとした洋食を出すような食器です。やはり客層も20,30代が主流です。これらの出展者は結構売れていました。

まさに流行です。ドット柄、モノトーン、ストライプ、はたまた独特でどちらかと言うと抽象的なの図柄、形もカチッとしていて色使いといい色調といい雰囲気といいこれまでの「ザやきもの」と言う印象とは逆です。

しばらくこの流行に乗ってこの種のものが増え続けると思います。ただわたしが思うのはなんでもそうですが、流行ものはいつかは廃れる時が来るということです。もちろん流行に乗るつもりなど微塵もありませんが、ただわたしはこれにはプラス面があるかもしれないと感じています。というのはこれまでは焼き物などに関心を持たなかった世代や人々が陶器に対する取っ掛かりの最初のステップになるのではないかと言う面です。

これらのユーザーが10年後には引き続きこの種のものを使い続けているとは考えにくいように思います。勿論若い世代は次々と出現しますから、この種のものが無くなっていくかどうかはわかりませんが、歳を重ねるうちに食べるものも和食になるにつれて使う器も変わるのではないかと予想します。

同業者の中にはいぶかる方々もいますが、わたしはその意味でどんどん若いうちから陶器を使ってもらうのはマイナスとではなくむしろプラスになるように考えております。とにかく若いうち、できれば子供のうちからプラスチックや量産ものではなく、手作りに触れてくれることを願って止みません。

長くて疲れたぁ(笑)

続きはまた明日。

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