屯田窯の陶芸家「清水裕幸」公式ブログ

北海道最大の登り窯「屯田窯」の日々と作品を紹介するブログ

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生みの苦しみ

11 1月, 2020 (23:20) | 屯田窯の日常 | By: hiroyuki

NHKの朝ドラのスカーレットを見ている方は、八郎が公募展で賞は取ったものの

個展を開催するためのプレッシャーで壁にぶつかっていることを見ていることでしょう。

公募展と個展は全く次元の違うものなのです。

公募展は評価を受け、名前を売ることが主たる目的です。

しかし、個展は作品を売ることが主たる目的となります。

つまり、自分だけでなく、利害関係がかかわってしまうことです。

もちろん一人で貸し画廊を場所代を支払って個展をするなら得も損も影響を受けるのは自分

だけです。

しかし、大抵は中にバイヤーなどが入るか、もしくは名の通った百貨店の美術画廊などで個展となると

売り上げのノルマが掲げられます。

なぜなら、売り上げがその主たる目的だからです。

公募展のように見せる目的とは違うのです。

しびやな話売れてなんぼです。

なので作る時からその目的も全く違い、個展の場合は関係者からのプレッシャーがかかるのです。

同時に食器売り場の催事とは違いますので、画廊でするには美術的な要素も多分に期待されます。

言わばしょっちゅうその種の個展を見ている目の肥えた方々や陶器商のバイヤー、

料理人などの目に触れることになるのです。

公募展で賞を取らなくても損はしませんが、個展は商業が絡むので話が全く変わってくるのです。

八郎も公募展は力試しと思って応募できますが、個展を前に壁に当たっているのです。

なかなか業界の人間でないとあのドラマを見ているだけではその辺のニュアンスは理解できないでしょ

う。

私事ですが、わたしも40代になって有名百貨店での個展をさせていただけるようになりましたが、

やはりそのプレッシャーから、何を作ろうと悩むばかりで前に進まなくなったことがありました。

そんなことを含め様々な経験をして来た今、ブレずにまた自分の方向性を見失わず、

やりたいことをやるというところに収まりました。

もちろんそうはいっても何も葛藤がないわけではありません。

ただ人の評価はそれぞれの主観であり、利害に左右されたりもします。

そのようなものは極めて一過性かつ流動的なものなのです。

ですから、本当に良いものが評価を受けるわけでも、売れるわけでもありません。

それに迎合すると自分の仕事を見失い、作家生命を失ってしまうと思っています。

なのでだれが何と言おうと自分が納得できる、いいと思えるものを作るを

モットーにするようにしてきました。

八郎君にアドバイスしてやりたい(笑)

これがオチでした。(爆笑)

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