屯田窯の陶芸家「清水裕幸」公式ブログ

北海道最大の登り窯「屯田窯」の日々と作品を紹介するブログ

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盃とぐいのみ

2 10月, 2009 (00:27) | 未分類 | By: hiroyuki

注器

北海道は稲刈りが終わると足早に冬に向かい、秋は内地と比べてとても短く、長い長い冬が始まります。

さて寒くなってくるとどちらかと言うとアウトドアでビールと言うよりインドアでおでんや鍋をつつきながら日本酒と言うのが定番ですね。

ところで日本酒と言えばぐいのみか盃を用いるわけですが、あなたはどちら派ですか?この違いは一般的に口が広がっていて浅く、作りが端正なものを盃と言いますし(抹茶茶碗の平茶碗のような形)、一方ぐいのみは実に様々なものがありますがいずれにしても盃に比べ深く、しかも作りも大きく豪快なものが多いようです。

ある銘酒を扱っている酒屋の店主にお聞きしたのですが、盃は形状的に口が広がっているので舌にぱっと広がって瞬時に味が良くわかるそうです。なるほど言われてみるとそういう気がしますね。ですからどちらかと言うといい酒を上品にたしなむと言う感じなのでしょうか。

ぐいのみは私が思うに読んで字の如く、ぐいっと器と同じように豪快に呑む感じがしますね。

よくぐいのみのコレクターっていらっしゃいますが、分かる気がします。これらの器は実用性もさることながら作者にとっても遊び心がくすぐられる器です。よく抹茶茶碗のミニチュアと言われますが小さい割に値段が高いのはそこに遊びが込められているからなんです。逆に言うと茶碗同様技量も表れるものです。私もお気に入りのぐいのみで呑むといつまでもいつまでも眺めています。

実に小さいのに風格を備えたこまっちゃくれた器です。ですからそんなこんなで私はこれらを作るのが大好きです。

ところであなたが酒器を集める方であるならそのぐいのみや盃の方が雑器より少々割高ならそれは思い入れがある証拠でしょう。でももし同じ作家の湯飲みより安いならその人にとってそれだけのものだと判断して間違いないでしょう。

ですから出来れば前者のものを選ぶことをお勧めいたします。逆に私たちサイドからするとぐいのみを見て「ぐいのみの方が小さいのに何で湯飲みより高いんだろう」と言うお客さんは陶器についてはビギナーとすぐわかるのです。灰釉ぐいのみ

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