窯詰め終了
釉薬ものの窯詰めは隙間なく並べればいいのですが、穴窯の窯詰めはどこに、何を、どうならべるかで良し悪しが決まるといっても過言ではありません。
入る数はほんの限られたものですが、いつも頭を悩ませます。
今回も作ったものすべてを入れられず、どう入れるかもさることながら何を残して何を入れるか苦渋の選択も迫られます。
本当に複雑な心境になります。
今回代表に選ばれなかった彼らの分も窯に入った選手は精一杯頑張ってくれよという気持ちになります。
代表落ちした器たちは決してまずいものではありません。
ただタイミングの問題だっただけなのです。
こんな思い入れをしつつ、葛藤しつつ、ジレンマを感じつつ、不安を抱きつつ、いい作りになったと褒めつつ、期待しつつ、喜び勇みつつ、愛おしい物が誕生するのです。
それゆえにできたものを褒められるとわが子を褒められたかのような気持ちになり、ねぎられると腹が立つのもご理解いただけるでしょうか。
さぁ泣いても笑ってもいよいよ明日火入れです。
英知を尽くしつつ、願いを込めて一本一本薪をくべるだけです。
kubo様からのコメント
投稿時間: 2013-11-01 at 12:10 AM
いよいよですね!
お体を壊さない様に!