屯田窯の陶芸家「清水裕幸」公式ブログ

北海道最大の登り窯「屯田窯」の日々と作品を紹介するブログ

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美唄登り窯 大口工事

11 7月, 2016 (22:30) | 屯田窯の日常 | By: hiroyuki

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先日、一の間の工事について取り上げましたが、今回は大口(火袋)の工事を取り上げますね。

先日の一の間は言わばかまぼこ型でしたので、比較的やりやすいのですが、今回は形状が

見ての通りドーム型ですので、なかなか難航します。

まず、枠がこないだのような単純なものとはいきませんので、今回は竹を使いアーチを

を作ります。写真のように支柱を立ててその後、竹を這わせ一本一本結んでいきます。

なので非常に手間がかかりました。

本州ではしばしばこの方法がとられますが、北海道には竹はありませんのでこのような

方法で行っているのは見たことがありません。

初めてのことで一抹の不安もありましたが、意外と丈夫なものでレンガの重みで崩れるような

ことはありませんでした。ホッ

まぁ、まるで巨大な剣道の面のようにしつこいくらいにきめ細かく骨組みしましたから(笑)

気づいた方はいないかと思いますが、前回大口を積んだレンガと材質が違います。

なのでこのような枠が必要だったのです。

前回はトンバリレンガといわれる言わば生の土でできた大きなレンガでしたので、削ったり

はつったりして形を変えるのがしやすかったのですが、今回は焼いた耐火レンガでしたので

非常に硬く、ダイヤモンドカッターといわれる刃を使ってサンダーで切ったり、削ったりしますが

これがまた固いのなんのって

ただ耐火レンガを使えば苦労はしますが、やはりそれだけ固く丈夫なものができますので後々のことを

考え今回はオール耐火煉瓦で施工しました。

大きさもトンバリレンガより小さい(トンバリレンガは普通のレンガの三倍ほどあります)ので、

積むのもそれだけ数をこなさなければならず手間がいるのですが、まぁ苦労は後々報われること

でしょう。

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これは一の間に内壁です。

今回もなかなかきれいなアーチでしょ?!

最近は四の間までフルに作品が詰められ、焼かれることが初窯以来ありませんでしたが、

今年は全室満室を目指します!

昨年の焼けが良かったと今回はもっとたくさん入れたいとの声を聞きますので、

期待してます。

皆さんどしどし持ってきてくださいね~

実は今年の窯修理はこれで終了したわけではないんです。

煙道の工事が残っているのです。

登り窯煙道 美唄

ここが窯の煙が出るところなんです。

つまり煙突が立っていません。

うちの登り窯もそうですが、そういうタイプのものもありますが、その場合窯本体の勾配がもっときつ

くなければなりません。

しかし、この窯の場合、少々勾配が足りないようで吸い込みが弱いのです。

なので、この構造を改良してもう少し立ち上がりを付ける工事をします。

それほど大きな工事ではないと思っていますが、こればかりはやってみないと何かアクシデントが発生

するかも知れませんので高を括っていたら泣きを見ることになるので最後まで心して油断しないように

頑張ります!

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