陶芸という趣味
趣味としての陶芸は根強いブームです。
比較的若い方でも陶芸に関心をもたれる方は少なくありません。それはそれで技術的なスキルも望めるでしょう。しかし退職後の趣味として始めるのにも陶芸はお勧めです。陶芸家はボケることがないといわれますが、それは医学的な根拠があるようです。
人間の脳は同じ使い方をしていても刺激が少なく活性化しないんだそうです。その点楽器を始めたり、新たな言語を始めたり、何か芸術的なことをすると脳は新たな刺激を受けて活性化するそうです。特に指先を使うことは効果的だといわれていますから陶芸は右脳をフルに使いますし、ろくろの上での土の感触はこれまでに経験したことのない非日常的な感覚です。
その上奥が深く、満足を得ることがなく、次々と作陶意欲がわいてきますからモチベーションも保てます。費用もそれほど掛かるわけではありませんし、作ったものを使用できますから実益があります。またそれほど力仕事ではありませんので体が動くうちなら何歳まででも可能です。適度に体を使い、適度に頭を使う大変高尚な趣味といえます。
時々「わたし不器用なのでそういう手先のことは向いてない」といわれる方がいますが、上記の意味ではそういう方こそそういうことをしてこなかったということですからした方がよいということになります。
楽しさを保つためにはこれを仕事にしようなどとは考えないことです。趣味であるなら自己満足という楽しみ方が続くのです。
最近講座に小学生の子供と通われるお母さんがいますが、子供の知能の発達や感覚を磨く点で、そうです例の右脳を刺激することになるでしょう。共に行なうことで親子の絆も深まるという副産物もあります。親と何かを一緒に行なう子供はとっても嬉しそうです。