高台の手削り ー ぐいのみ編
どうも啓蒙しようとする意識が強くて、重い話になってしまいますが、皆さんにとってはきっと技術的なことの方が関心ありますよね。
しばしばわたしの高台を見て(灰釉シリーズなど)どうやったらこんな風にできるのかと聞かれますので、ざっくり説明しましょう。
先ずは写真のように手ろくろの上に伏せて置きます。手削りの場合は、ろくろで通常削るより柔らかくないとダメです。注:口を壊さないように柔らかい時は布巾などを敷いてください。
それから左手で押さえながら、木ヘラ何か角のあるもので高台の際を削っていきます。今回はわたしが使うカンナ(鉄板を曲げたもの)の反対側を使いました。
こんな感じになります。そしたら今度は内側を削ります。その際、高台の幅を見ながらこれも木へらの様なものを使ってぐいっといきます。
はい出来上がり。コツは思いっきりが大切です。迷いなく思いっきりいくにはやはり経験が必要です。
失敗を恐れず何度もやってみることです。
これは真上から見た高台です。ろくろで削ったものと違ってまん丸にはなりませんが、それが味です。
ぼそぼそしていたり、ささくれたりしますが、この時にほろったり、なでたりはしないでください。完全に乾燥してから軍手か何かをはめてざっとなでてください。そうしないとせっかくの削り味が台無しになってしまいます。私の使う土では時にこんなこともあります。
なんと人間の前歯の様な大きさの石が入っていました。わたしはこの石ハゼが大好きです。こうしたアクシデントはわたしにはワクワクします。
陶印を高台に押してこの雰囲気を壊さないようにこの場合は脇に押します。大げさでなく、ろくろで削る10倍くらいかかりますが、どんなことをしてもこんな雰囲気は出せません。
お試しあれ
MOTOI様からのコメント
投稿時間: 2011-07-23 at 8:50 PM
本日お邪魔した男のほうです、さっそく拝見させてもらいました!
今日はいろいろとお話しを聞かせていただき有り難うございました。
また機会がありましたらお邪魔させてください。
高台の作り方参考にさせてもらいます、やはり思い切りが大事ですね
ついつい手を入れすぎてしまいがちなんで気をつけたいと思いますw