fthe_content 2018-11-30 | 屯田窯の陶芸家「清水裕幸」公式ブログ

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Date: 11月 30th, 2018

意味のある失敗

30 11月, 2018 (23:18) | 屯田窯の日常 | By: hiroyuki

今回の登り窯で焼いた私の物はほとんど焼き崩れてしまい失敗でした。 ただ今回初の試みとして焼いたものなので、いわば試験的な意味合いがありましたので 結果が楽しみでした。 確かに商品としては売り物になるものは僅かばかりでした […]

今回の登り窯で焼いた私の物はほとんど焼き崩れてしまい失敗でした。

ただ今回初の試みとして焼いたものなので、いわば試験的な意味合いがありましたので

結果が楽しみでした。

確かに商品としては売り物になるものは僅かばかりでしたが、しかし私にとっては

意味のある失敗でした。

なぜかというとその焼けた雰囲気が望み通りの結果だったからです。いや、望み以上でした。

なので、確かに今回は商品としてはダメでしたが今後につながるという意味で私にとっては大変意味の

あるものだったのです。

IMG_2025

化粧を筆塗りしてますが、このようなひび割れた物を狙ってました。

申し分ありません。

この試みは以前からしてましたが、以前はひび割れの雰囲気は出ましたが、

土との相性が合わず剥離してしまいました。

IMG_2063

雲泥の差です。

しかも、この時は水の漏れる器となってしまいましたが、

今回は温度が上がっていたせいもあると思いますが、まったく浸みる感じはありません。

実は土も使った化粧も同じなのですが釉薬を変えました。

これはイケる

IMG_2051

焼き崩れる寸前の注器ですが、惚れ惚れするほど焼けがいい

ここにお酒を入れて注いだら岩清水から流れる清流のようなイメージが湧くことでしょう。

IMG_2055

これは絶品のぐい吞みです。

写真ではわかりにくいですが、いつの時代の物かと思えるほどの風格があり

いくら見ても心が揺さぶられます。

ぐい飲みはいくつか売り物が取れましたのでそれだけでも私は大満足です。

命が吹き込まれている器が窯から出てきたときには数の問題ではなく

胸が熱くなります。

ということで、次回はもっと歩留まりも上げて屯田窯の新たなジャンルとして

様々な器を揃えたいと思っています。

IMG_2060

いくら見ても見ても飽きない

素敵です

いろんな条件がまた毎回の窯毎に変化していきますので同じものが

焼かれる保証はないのですが、是非とも今後ともこの意味ある失敗がくれたヒントを

無駄にしないようにとの所存です。

どうぞ期待してください。

PS  前回の記事の表現が改めて見ると、「ました」「ました」と小学生の作文のようでした(苦笑)。一つの記事を一気に書き上げてしまう前に中断したり、アップする前に通して読まなかったのでこんなことになってしまったと反省しております。(汗)